" ボールルームダンスの資料室(批評・意見):日本インターでの選手会のボイコット問題について[2015,8,1]

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批評・意見

日本インターでの選手会のボイコット問題について[2015,8,1]

 JBDF主催の日本インター開催に関し、選手会等のボイコット問題が発生したという。JBDFからの緊急発表によれば、「WDCの一部の人からトップ選手に対し、次回の英国での審査に影響する旨の話があり…リスクのある競技会だからボイコットという行動になり、さらに業務妨害とも言えるレベルまで至りました。」という。
 日本インターがWDSFの審査員を加えて行うことにWDCは不快に思い、圧力を加えてきたようである。元々WDCはIDSF(現WDSF)に加盟していたのですが、2002年5月に脱退したのです。
 今回、競技会で「審査に影響します」と競技選手に圧力をかけると同時に、競技会の審査を利用し不当な圧力を加えてきたことが露呈しました。競技の公明性・正当性に圧力を加えることは競技会を私物化するものであります。WDCの一部の者の発言とは言え、英国の競技会は公平な審査をしていないと明言したも同じことです。
今までの全英選手権の優勝者、ファイナリストや日本人で過去に栄光を受けた者にもその結果を疑われることとなる。まさにWDCの権威失墜発言である。
 競技結果に干渉できる立場にいる人であるからこそ、このような発言になったと思われます。出場する選手を愚弄する発言であります。  このような非違行為には安易な妥協はすべきではない。言われた選手はこのような場合こそ一個人の問題として捉えるのではなく、選手会としてWDCの競技の不明朗さを指摘して、厳然と抗議すべきものであり、抗議の姿勢として英国の競技に出ないと言うべきでなかったのだろうか。長いものには巻かれろで不当な干渉に従い日本インターをボイコットした選手会(会長:金光進陪)の行為には、本末転倒、事の重大さを判断ができないほど知的レベルが低い烏合の衆の集まりかと失望した。
 英国の競技会は、プロレスと同じく興業ですと言うのなら理解できないことはないが、長い伝統で信頼すべきビッグ競技会だと信じていましたがそうではなかったのです。不当な審査をする競技会と承知の上で出場する意義は何処にあるのでしょうか。かつての栄光をまだ夢見ているのでしょうか。  高い旅費を払って英国に行って競技するのに、不当な結果が待っているとしても抗議しないどころか、真逆の行為をとった選手会は稚拙で何とも情けない。
 考えてみるに、このような圧力を加えなければならないほど、WDCの立場は苦しくなってきたのではないだろうか。昔はヨーロッパでの競技は英国のWDCを主体として行われてきたが、最近は、オリンピック種目に採用されるようにWDSFの行う採点競技化の検討や技術改革は、聴衆にアピールするダイナミックな踏風とショー化した演出で見て楽しいものだ。それに競技進行の素早さは、見ていて飽きさせない。
 イギリスの牙城であったプロ競技に関しても、WDSFではプロディビジョンが観客に支持されていることから、関心が高まり出場者も多くなってきた。旧態依然として胡座をかいていた英国は後れを取り、ダンス産業にとっては死活問題に発生しかねないから今回のような愚行に出たのであろう。 英国のダンスは将来方向が見いだせないジレンマにでも陥っているのではないだろうか。
 日本の選手諸君は、抗議する意味でも英国留学や英国での競技出場を見直す時期に来ているのではないだろうか。ダーティな英国の競技会に出場する意味はどこにあるのだろうかもう一度考えてほしいと思います。(F)