競技における女性の格付け

 ある男性が無級の女性パートナーとカップルを組み、DSCJの競技に出場した場合、競技の結果、現級を維持した場合、男性 は現在の持ち級に格付けされるが、女性は格付けされないという実態があることが判明した。本稿は女性差別とも受け取られかねない扱いの改善 に向けての提言である。

 C級の選手を例として見てみよう。「下位級からB級への昇級」の場合、「C級以下の登録選手がC級戦以上に出場し、エン トリー組数の10%以内(端数切り捨て最大6位まで)の成績を年度内2回獲得したとき。」であり、「C級からD級への降級」 は、「年間を通じて、自己級又は上位級において、最低2回1次予選を通過できなかった場合」の様に規定されている。反対解釈 すれば「1次予選を2回通過した場合」は現在の級を維持できるのである(現級維持)。

 格付けは、競技会で一定の成績を上げた場合、翌年、その成績に応じてある級を付与するもので、「昇級」「降級」及び 「現級維持」の三種類に分かれるが、「昇級」の場合は、男女が同時に上位の級に格付けされるので問題はないが、現在の級に とどまる場合、カップルで競技に参加しているにもかかわらず、男性が一定の級に格付けされ、女性はリーダーと同等に格付けさ れず、無級の扱いになって、ノービスからD級に格付けされた女性よりも格付けが下になり逆転現象が起きているのである。
 競技の結果は、カップルである男女が協力して出したものなのに、男性は一定の級に格付けされ、女性は格付けされないことを どのように理解すれば良いのか、そのことに競技関係者は疑問を持たないのだろうか。 D級よりも高いレベルで踊り、その実績を残しても評価されない現行の規定の考え方の拠り所はどこにあるのだろうか。それを 競技関係者はどのように説明するのだろうか。

 C級で現級維持したカップルのパートナーは、B級に昇級しなければ格付けされることがないのだ。C級を維持することし かできない男性と組んだ女性は無級が続き、無級のまま引退することだってあり得るのだ。
 また、C級のリーダーが降級した場合のパートナーは何級に格付けされるのだろうか。元々格付けされた級が無いから無級のま まなのか、又はC級を維持する力がないからリーダーと同様にD級に格付けされるのだろうか。このような取り扱いの規定がない まま運用されているのだ。

男(例 C級) + 女(無級)  → 降格 → ?
                      維持 → 無級
                      昇級 → B級

 JBDFでは男が背番号を持っている等と言われながらも、実質、男女共に同等に扱っているので問題はないと思われるが、 DSCJの規定では男性だけを格付けするという制度ではなく、男女の格付けが厳然として行われているのである(会員証の 中に級が記入されている。)。
 規定の見方によっては、競技ではカップルで出場するが、規定の適用は男女別々に評価する規定ともみえるが、上位の級を維持 する力を持っていながら「無級」とランク付けする理由をどのように理解して良いか判然としない。女性軽視以外の何ものでもな いと私の眼には映るものであることにどのような反論があるのだろうか。

 以上述べてきたことは、他の級でもあることは容易に理解できることと思います。  競技は男女の共同作業の結果であります。共同作業の結果は男女とも同等に享受すべきものであります。  女性の級の格付けの明確化は、自己研鑽の励みにもなり、上位級への挑戦や、指導員の資格取得、競技審判員の資格取得など、 自己の能力開発や可能性への挑戦につながり、ダンス界への更なる貢献の可能性を大きくするものであります。

 JDSFの会員向けの会報を見ると、昇級者の欄に男性の氏名のみが掲載され、女性の氏名の掲載が無いものがあります。 カップルで競技に参加し、その成果を男性だけが享受するのは、女性を軽視した表れでもあります。格付けについても、 会報での昇級者掲載を見ても男尊女卑の考えが底流にあるように思えてなりません。
 最近のとある大臣の「女性は生む機械」発言ではありませんが、女性を差別してはいませんか? ダンスは二人で踊るものです。 失敗も成功もその評価は二人が同様に享受するべきではないでしょうか。女性に対する正しい評価の仕組みについて関係者の一考を望 むものであります。(2007,07,12 F)