ダンスパーティ |
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| 1 序説 社交ダンスは男性と女性とが踊るものです。そこには社交という目的から必然的に守らなければならないルールが生まれます。一般社会で行われると同様に、「社交」という場は、言葉遣い、服装、礼儀作法(マナー)を守ることが必要になってきます。社交ダンスのエチケットは、世間一般に行われているマナーと基本的において違いはないのです。 社交ダンスのエチケットの規律の前提になる関係を述べると次のとおりです。 第一に、踊る当事者の関係です。 社交ダンスは男女で踊るものです。一緒に踊る相手にどのような気遣いをするか、その為に何をするかということが大切なのです。日本は男尊女卑の思想が長く続いたこともあり、男性優位の社会システムができている傾向にあります。 最近は女性の社会進出があって、かつてのような差別は少なくなっているように思います。しかしながら、ダンスパーティやダンスの練習場に行って見ると、男性がリーダーシップを発揮して女性に注文をつけて教えている場面をよく見かけます。どう見ても男性の動きが悪いのが原因のように見えるのですが、一方的に女性を叱責したり、教えたりしている男性が多いですね。女性の中には反論している人も見受けられますが、大部分はただじっと黙って男性の話を聞いている場合が多いようです。このようなことは、ダンスパーティの雰囲気を壊し、周囲の人に迷惑を及ぼすので好ましいことではありません。相手あってのダンスです。仲良くダンスを楽しみたいですね。 第二に、主催者と客との関係です。 ダンスパーティは、主催者の気配りと客との関係が円満であれば楽しくすることができます。お互いがパーティを盛り上げようとする意志と行動が必要になってきます。パーティの同伴者とばかり踊るのではなく、時々は壁の華となっている人にも踊るチャンスをつくるために、主催者は知らない客同士を結びつけるための配慮が必要になってきます。主催者の気配りは知らない者同士との和をつくり、パーティをより楽しいものへとすることができるでしょう。 第三に、その場に集まった者の対応です。 パーティ会場に集まった者同志が歓談をし、楽しい雰囲気を如何にして作るか、参集した人達の努力にかかることもあります。 パーティでは@会話(話題)、A服装、Bマナーがその場の雰囲気を形成します。常日頃から教養を身につけ社交の場で困らないように勉強が必要であり、常日頃の勉強の結果発表をパーティで行うと思うことだ。ダンスパーティは社交の場でありダンスができるのは必須ですが、教養の場でもあることを忘れないでほしいものです。 ダンスパーティでいつも不快に思うのは、粗野な言動が見られることです。ダンスをする人はもう少し知的であってほしいものです。 2 マナーとエチケット ダンスをするときに注意しなければならないことを述べると次のとおりです。 (1) 一般的諸注意
立食の食事付きダンス・パーティに行くと、食事の時間には料理のあるテーブルに殺到し、自分が食べきれないほどの料理を確保し、テーブルに皿を何枚も置いて場所を占拠し、揚げ句の果てに寿司を紙ナプキンに包んで持ち帰る人がいることです。食事の時間はまさに餓鬼の世界になることが多いですね。飢えた紳士淑女が欠食児童よろしくテーブルを囲んでガツガツ食べる姿は見苦しいものです。そこには会話はなく、ただただ当日の会費の元を取ろうとして殺到し、黙々と食事をしている人が多いようです。食事の時間は、品格や教養が微塵も見られない、ただの「おじさん」と「おばさん」を眼にします。食事は自分が食べる分だけとって食すればよいのであって、群がって奪い合いをするようなことは謹んでほしいものです。 パーティの途中で食べ物がなくなれば、主催者がケチって用意をしなかったと主催者を恨んで次回は行かなければ良いのです。また、客の質が悪ければそれを理由に次回は遠慮することですね。同様のことが度重なれば、パーティの参加者が少なくなり、継続してパーティを実施することは困難となるでしょう。そうすれば、主催者は参加者が多くなるように反省と工夫が生まれます。 (6) その他 ダンスパーティと言っても千差万別です。ダンスホールとしてダンスバンドを入れてパーティ専門の商業施設では、上記に述べたとおり練習やレッスンは禁物です。しかし、多目的ホール、貸しホール、公民館ダンスあるいは利用者が少ない会場では、会場の使い方の面においてもっと自由度が高いと言っていいでしょう。 基本的には、パーティの流れを止めないことと、その場の雰囲気を壊すような行為以外はあまり厳格な規制は考えものです。そのようなことを前提に考えると、一概にシャドウを禁止したり、端の方で練習したり、勉強したりすることまで禁止事項だと四角四面に考えるのは如何なものでしょうか。その時と場所と集まった人のレベルなど、その場の雰囲気や状況に合わせた判断や行動が要求されます。 地方のダンスホールや多目的ホールでのパーティは、昼に高齢者の参加が多く、夕方には食事の時間に合わせて帰宅する人が多いためか、夕方から夜のホールは極端に人が少なくなるところが多いようです。そのようなこともあって、夕方からはパーティ兼レッスン場兼練習会場に自然と変わるところが多いようで、むしろ、パーティよりもレッスンや競技選手の練習会場としての比重が高まってきます。このような場所では、「ダンスホール」だからとか、「パーティ会場」だからといって、画一的にレッスンや練習を禁止することはできないでしょう。TPOに応じた対応が要求されるのです。 ある地方都市のダンスホールで実際にあった話です。ある女性プロ(といわれている人)が、かかった曲以外のダンスは踊らないようにホールの経営者にクレームを付けておきながら、自分は流れている曲(Standerd)以外の種目(Latin)のダンスをフロアのほぼ中心で教えていたそうです。踊っている人に指摘されて気がついたそうですが、パーティ会場でのレッスンは雰囲気を壊すし、踊りの流れを止めるために禁止であることもご存じなかったのでしょうか?(プロ失格ですね。著名なホールでは踊りの流れを止めないようにしながらプロ・ダンサーが教えて?います)。その指摘が発端で、そこのホールは規制が厳しくなったとのことです。 ある日、サンバの曲が流れた時に、"誰も踊っていなかった"のでフロアの端でスタンダード種目のシャドーをしようとしたら注意された人がいたそうです。シャドーは鏡の前で小さく動くのは許されるが他は禁止だそうです。「誰も踊っていなかった」と言うことはお客様が少ない状況と推察されますが、そのような状況であれば他のお客様に迷惑をかけることもないので厳格に制止する必要はないと思うのですが、皆さんはどのように思いますか? (そのホールは、その後、競技選手の練習とシャドゥが禁止になったそうです。) もともとボールルームダンスのパーティは踊る相手と同伴で楽しむものです。日本社会は夫婦で行動することは少ないので、夫婦別々に趣味を楽しむ場合が多いのが現状で、ダンスについても同様な傾向にあります。日本におけるダンスの発展は、法的規制の中で、欧米とは少し異なった発展の形態と独自の文化を生み、最近は、会場は商業施設だけではなく、公的施設や貸しホールでのダンスが盛んになってきました。また、競技ダンスに興味を示す人が増えてきたことから、輸入された今までのエチケットの常識だけでは推し量れなくなってきたものがあります。 そこで、@パーティの流れを止めないこと、Aその場の雰囲気を壊すような行為をしないこと、を基本に据えて常識的に判断すれば、自ずと結論は出てくることでしょう。 逐一、マナーに反すると言って指摘したり、四角四面の対応をしていると、売り言葉に買い言葉で、規制する範囲が広がって、ぎすぎすとした人間関係と不快感だけが生まれるでしょう。 ダンスは楽しく踊るものです。そのような雰囲気を醸し出すことが出来ない狭隘な経営者の対応には客が嫌気がさすでしょう。そのような評判が伝わればそこのホールに客は寄りつかなくなります。ダンスは心のゆとりと寛容とを持ってこそ楽しめるのです。人間関係や感情は多種多様です。多少のことは目をつぶり、他人に迷惑する行為が繰り返すようだと注意すればよいのではないでしょうか。 |
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【参考】 教養社/社会人の心得:マナー 批評・意見等/教養のないダンス人 批評・意見等/パーティーのマナーについて |
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ボールルームダンスの資料室 |
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(更新日 2005/06/06)
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